檜枝岐村の見どころ

檜枝岐村は福島県の南会津郡に位置する人口わずか500人の小さな村。
周囲を2000m級の山に囲まれ、村の面積のうち約98 %が林野です。緑豊かな環境は、尾瀬をはじめ百名山が二座、山登りにハイキング、釣りやキャンプが楽しめる自然の宝庫。
日本一人口密度の低い市町村として知られ、農耕に適した土地が少なく、昔から出作りといって本村から離れた場所で夏の間だけ生活する二拠点居住をしてきた歴史があります。
こうした生活の中で現在まで続く尾瀬との関わりや、江戸時代から伝わる「檜枝岐歌舞伎」、布を裁つような独特の切り方をする「裁ちそば」など独自の文化を残してきた、まさに秘境と呼ぶにふさわしいエリアです。

もくじ
絵本太功記 本能寺の段

江戸時代より280年続く檜枝岐歌舞伎は、村人がお伊勢参りの道中で観た歌舞伎を持ち帰って広めたのがはじまりとされています。長い歴史の中で演者も裏方も村民の手によって今日まで伝承されてきました。
昔は娯楽が少なかったので、奉納歌舞伎が村人の楽しみ。5/12の愛宕神祭礼奉納歌舞伎を機に出作り地へ向かい、8/18の鎮守神祭礼奉納歌舞伎で久しぶりの再会を喜び合う。そして現在は9月の第一土曜日に観光歌舞伎も催されています。

歌舞伎を演じる舞台は国の重要有形民俗文化財に指定され、何度か建て替えられて現在は明治時代に再建されたものが保存されています。舞台を囲うように作られた観客席は石段で作られて桟敷と合わせると900人が入る事ができます。
暗闇を照らし出す祭りの情景、演者たちに向けられる目線が、静寂の夜と熱気が混同したような独特の雰囲気を演出。

一度は目にしたい檜枝岐村の伝統芸能。
毎年なかなか宿が取れないので、半年前から計画しておく事をおすすめします。

裁ちそば

檜枝岐村は高地寒冷の地になる為、米が実らず昔は蕎麦やヒエ、アワなどが主食とされてきました。
その為、様々な工夫を凝らした郷土料理が数多く残り、その中でも有名なのが裁ちそば。
昔の蕎麦は今よりも品質が悪く、そば粉100%で練って伸ばして畳むと、生地が割れてしまうので何層にも重ねて包丁で布を裁つようにして切る事から裁ちそばと名付けられました。

折り目が付かない分すすり心地も良く、十割蕎麦にありがちなゴワゴワ感は無く、つるつるっとした食べ心地で多くのファンを獲得しています。
村内では3軒のお蕎麦屋さんと道の駅にある村営の食堂でいただく事ができます。

詳しくはこちら↓
尾瀬檜枝岐温泉観光協会HP

毛ばりに飛びつくイワナ

檜枝岐村は伊南川と只見川という二つの大きな川が流れています。
周囲を2000m級の山に囲まれた綺麗な水流には、イワナを中心とした渓流魚が多く生息。流域面積が広く、釣りに最適な沢がいくつもあり、シーズン中は多くの釣り人が集まります。

手軽に集落内を流れる檜枝岐川で釣るもよし、見通川や舟岐川、実川の各支流を攻めるもよし。只見川は奥只見ダムから遡上してくる大型のイワナやサクラマスを狙う事ができます。
餌釣りにルアー、テンカラやフライフィッシングなど自分のスタイルで楽しんではいかがでしょうか。
※尾瀬国立公園 特別保護地区での釣りは禁止されています。

詳しい釣り場情報・釣り券購入はこちら↓
つりチケ

秋の燧の湯

檜枝岐村内には全部で3ヶ所の公衆浴場があります。
燧の湯は大きめの内湯と露天風呂が完備され、源泉かけ流しの柔らかな硫黄が香る単純硫黄泉。近くには民宿が立ち並び、歩いて行けるため宿泊者に人気があります。
駒の湯はアルカリ性単純泉のさっぱりとしたお湯。村の中心地にあり立ち寄りやすい好立地。どことなくのんびりした雰囲気を感じられる憩いの場です。
アルザ尾瀬の郷は道の駅に併設されており、夏はプールも利用できます。同じ敷地内に観光案内所や食堂、お土産屋さんもあるので、セットで楽しめます。

営業時間や混雑状況はこちら↓
尾瀬檜枝岐温泉観光協会HP

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